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鶴亀うちわ

「鶴亀うちわ」は日本の縁起物の代表である鶴と亀を題材とし、日本の3つの伝統工芸、越前和紙山中漆京うちわ

職人たちの手によって一つひとつ作られたMADE IN JAPANのプロダクトです。

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扇部分には、越前和紙の「透かし和紙」の技法を用い、鶴の翼模様または亀の甲羅模様を透かしで表現。

鶴または亀の頭を表現した持ち手部分は、山中漆の「拭き漆」によって、木目を引き立て、丈夫な仕上がりに。

そして、中骨が繊細で美しい、「挿し絵構造」が特徴の京うちわによってうちわを仕立てました。

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温暖化により年々暑くなる中、エアコンの温度は控えめにし、その分うちわを使い、体にも環境にも優しく涼を取るという考え方があります。

これを実践しているうち、夏場いつも手元に置いておくうちわは、愛着の湧くデザインであり、来客時に人に勧められ、インテリアにもなるようなものが欲しいと思うようになりました。

そして「京うちわ」と出会い、その魅力と新しいデザインの生まれる可能性を感じたことから、「鶴亀うちわ」が生まれました。この商品によって伝統工芸の魅力を伝えるとともにこれからの時代に向けた新しいスタイル、新しい価値を見出したいと考えています。

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縁起の良い「鶴亀」を題材

「鶴は千年 亀は万年」と言われ、鶴や亀が長生きであることから、健康や長寿の象徴とされてきました。

また鶴は夫婦仲が大変良く、一生を連れ添うと言われることから、夫婦円満の象徴となっています。

亀は甲羅模様の六角形が昔のお金の形であるといわれていることから金運の象徴となっています。

このように鶴亀は古くから大変縁起の良いものとして広く知られています。

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普段から使っていただけるのはもちろんですが、大変縁起の良い題材ですので、結婚のお祝い長寿のお祝いにするのも良いかと思います。(※写真はイメージです。のし紙は付属しません。)

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​「日本の美」を意識したデザイン

鶴と亀の透かし模様は、光にかざすことでまた別の表情を見せてくれます。

竹骨の規則的な並びが透かし模様と合わさり、京都の町並みでよく見かける格子を思わせる日本らしい風情を楽しむことができます。

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持ち手の形状は、鶴と亀の形を美しく表現しながら、仰ぎやすさも追求しています。

持ち手の曲線によって自然と扇面が自分側に向くため、腕をあまり上げず楽に扇ぐことができます。また5本の指すべてを使って握れるため、長い時間扇いでいても疲れにくくなっています。

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扇面の透かし模様や持ち手の形状は、日本に古来よりある家紋からヒントを得ています。

家紋のグラフィック要素をうちわ全体のデザインに落とし込むことで、美しいインテリアの部屋に似合う洗練さを持ちながらも、どこか愛らしさも感じられるデザインに仕上がっています。

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3つの伝統工芸と伝統技法

越前和紙「透かし和紙」

部分的に紙の厚みを変えることで模様を施す漉き技法を「透かし」と言います。光にかざすことで模様がよりはっきりと浮かび上がります。

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山中漆「拭き漆」

漆を塗っては拭き取る作業を何度も繰り返す技法です。木目が一層引き立ち、木地が丈夫で長持ちします。また時が経つほど美しさが増し手に馴染み易いのも特徴です。

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京うちわ「挿し柄構造」

多くの竹骨を放射状に並べて扇面を作り、別に作った柄を後から付ける「挿し柄」構造のうちわを京うちわと言います。その美しさから観賞用としても楽しめるのも京うちわの特徴です。

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作り手

株式会社杉原商店

1871年福井県越前市に創業。伝統的な和紙製造・工芸の世界にとどまることなく、自由な発想で現代のライフスタイルになじんだ新たな和紙の楽しみ方を提案し続けている。

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我戸幹男商店

1908年石川県山中温泉にて創業。伝統的な山中漆器の高い技術を活かした実用性、和の美意識に基づいた高い芸術性を追求し、長く愛される漆器作りを心掛ける。

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塩見団扇株式会社

1944年京都府京都市に創業。常に時代の新しいものを求めつつ伝統の技術を守り「品質」と「デザイン」にこだわった現代感覚にふさわしい美を追求する。

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パッケージ

より鶴亀うちわの魅力をお伝えしたいという想いから、パッケージもこだわりました。箱に巻かれている帯紙には、使われている伝統工芸の説明や作り手の紹介等が書かれています。

また持ち手部分が箱の中紙にはさまるような構造になっていますので、配送の際にうちわのヘリが傷まないように配慮しています。

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専用うちわ立て

ブナの無垢材で作ったシンプルなスタンドも作りました。テーブルや棚などに安定して置くことができます。またインテリアとして飾る場合にもおすすめです。

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京都デザイン賞 大賞受賞

鶴亀うちわは、2018年度京都デザイン賞にて大賞を受賞致しました。

当初受賞後の最初の夏、2019年夏までに商品化を目指していたのですが、製造に関わる様々な課題の解決に時間を要し予定どおりの発売ができませんでした。2020年これらをすべて解決し、ようやく商品化できることになりました。

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​仕様

サイズ

鶴:横240mm、縦338mm

亀:横230mm、縦325mm

材料

天然木(栂)、国産竹、和紙、漆

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